開業・実行の計画

クリニック開業を取り巻く現状を知る

予測が難しい時代をどのように考えるか

予測が難しい時代、医療経営の不確実性はますます高まっています。経済情勢や制度の変化、地域ニーズの多様化など、開業時に考慮すべき要素は複雑さを増しています。情報が錯綜する中で、信頼できるデータに基づき、正しい判断を下す力が求められています。

高齢化する開業年齢とリスク

開業医の4割程度が60歳以上となっている現状があります。
年齢的なリスクも発生しますので、しっかりと収支計画を立てた上で開業をしましょう。

医療費が抑制される中で早期に投資額を回収する計画を

年々医療費が抑制されていく中でいかに早く投資額を回収するかが重要となってきます。
闇雲に働くのではなく、計画に沿ってアクションを起こすことが大切です。

在宅医療・介護保険の患者に対する認知を早期に進めるべき

早い段階から、在宅医療や介護保険を利用される患者さん層へ戦略的にアプローチし、継続的な関係を構築することは、クリニック経営の早期安定化に大きく貢献します。

高齢化による患者増加への対応

高齢患者が増えることによるメリット・デメリットを理解し、どのように対応していくかを検討しておきましょう。

在宅医療とジェネリック推進

連携を含めた在宅医療が評価され、ジェネリック推進のための加算も新設

広告規制の緩和

広告の規制が緩和されたことにより集患をすることが容易になりました。
しかしその反面広告による患者の取り合いが激化しており、自院でも広告を利用しての集患が必要になるケースが増えています。

また、緩和されたとはいえ完全に自由にできるわけではなくある程度の規制は引かれているため要注意です。

ローコスト開業が増加

建貸・継承などローコストでの開業形態は、少ない自己資金で開業ができるため増加傾向にあります。

不動産物件が高騰している

クリニック開業における不動産取得のハードルが一層高まっています。立地の将来性や患者動線、競合状況までを多角的に分析し、高騰する市況下でも、無理のない投資と持続可能な経営を見据えた物件選定をご提案します。まずはご相談ください。

患者満足度を重視した経営の時代

これからの病院経営には「患者満足度」の向上が求められます。
患者の自己負担増による患者自身の意識が高くなっていることや広告による集患なども影響し患者自身の選択肢が広がっています。

開業までの流れ

弊社では開業を決めるにあたり、開業スケジュールをドクターの意向を下に作成します。

診療方針について

院長の診療方針は、クリニック全体の方向性を決定づける、極めて重要な指針です。それは、患者さんとどのように向き合い、どのような医療を提供していくのか、というクリニックの根本的な姿勢を示すものだからです。

まずは、これまで患者さんとどのような想いで接してこられたかを深く振り返り、今後どのような医療を目指し、何を大切にしていくべきかをご自身の中で明確にすることが肝要です。例えば、これまで実践し今後も継続していきたいこと、あるいは、従来は実現できなかったもののこれから新たに挑戦していきたいことなど、先生のお考えは多岐にわたることと存じます。

診療方針は、院長先生ご自身はもとより、共に働くスタッフ、そして患者さんを含め、クリニックに関わるすべての人々に大きな影響を及ぼすものであり、また、一度定めた方針を安易に変更できるものでもありません。

この機会に、改めてご自身と深く向き合い、これからの医療に対するお考えをじっくりと整理されてみてはいかがでしょうか。

開業地と不動産

開業をする際にまず決めなければならないのが場所と不動産です。
今後長い間、この場所でクリニックを経営していくことになりますので、しっかりと吟味した上で決めましょう。

開業地の選び方について

<希望開業地はどこですか>

  • 勤務している病院の近く
  • 自宅の近くまたは生まれ育った地元
  • 競合の少ないエリア
  • 継承物件

開業地の選択は非常に重要となります。

それぞれメリット・デメリットがありますので、プロフェッショナルに相談しながら決定することをおすすめします。

開業形態

開業形態は主に以下となります。

  • 自己所有
  • 定期借地契約
  • 定期借家契約
  • 一般借家契約(テナント契約)
  • 継承

それぞれメリット・デメリットがありますので物件選びの前に必ずどの形態で開業するかを計画しておきましょう。

診療圏の調査

先生の開業ご希望エリアについて、詳細な診療圏調査を実施いたします。 この調査は、実際に開業された際に見込まれるおおよその患者数や、周辺地域における競合となり得る類似標榜クリニックの状況を正確に把握し、事業計画の精度を高める上で極めて重要です。

「開業してみたものの、想定していたほど患者さんが集まらない」といった開業当初に起こり得る深刻な経営リスクを事前に予測し、計画段階で対策を講じることで、スタート時から安定したクリニック経営を目指すことが可能になります。

診療調査イメージ

事業計画について

開業場所の選定に目処が立ちましたら、次に事業計画の策定へと進みます。
弊社では、専門の担当者が先生のご意向を丁寧にお伺いしながら、具体的な事業計画書を作成する関連業者のご紹介も可能です。

事業計画において、金融機関からの融資計画は非常に重要な要素となります。詳細な収支予測に基づき、必要な借入額、無理のない月々の返済額や返済期間などを具体的に計画することは、クリニックの安定経営に直結する極めて重要なプロセスです。

これはクリニック経営のみならず、院長先生ご自身のライフプランにも大きく影響を及ぼすため、将来的な可処分所得の見込みなども十分に考慮に入れた、堅実な計画立案が求められます。

実際の調査票(イメージ)

💡 しっかりとした事業計画を立てるために弊社の担当者が積極的なフォローをさせていただきますのでご安心ください。

診療機器の選定

診療機器の選び方として以下が考えられる要因となります。

  • 勤務している病院で使用している
  • コスト面の問題をクリアできる
  • 導入しているクリニックが多く安心できる
  • 最新鋭の機能を備えている

これらの要因を踏まえた上で自院に導入するのはどの機器が最適がをご判断いただくようになります。

私たちが取り扱う医療機器のアイテム数は20万点以上にのぼります。
医療現場のニーズを把握し、各社の特徴やメリット・デメリットなど様々な情報をご提供することが可能です。それらの情報を加味した上で最も最適と思われる機器を導入されることをおすすめ致します。

主な取扱商品

●画像診断検査装置
PET/MRI/CT/超音波検査等

●内視鏡・腹腔鏡
各種内視鏡システム/3D内視鏡等

●各種臨床検査機器
生化学自動分析装置/尿分析装置等

●心臓循環器系 用具人工弁/人工心肺装置/ステント等

●先端治療機器
無影灯/手術用顕微鏡/結石破砕装置/電気メス等

各医療機器メーカーと連携して常に新しい医療技術を検証し、ハイブリッド手術室等の大規模プロジェクトにも対応します。先端医療機器の導入には専門知識と経験が要求されるため、プロフェッショナル営業部門を編成して各分野のスペシャリストを育成しています。

プロフェッショナルの各営業部

イメージング営業部、内視鏡営業部、検査システム営業部、眼科営業部

医療機器の保守管理

導入時の設置サポートや導入後の医療機器の保守メンテナンスを行います。

より安全に医療機器を使用していただくために、弊社が販売する一部の医療機器について保守メンテナンスを行っています。大型機器の導入や移動の際にも技術部スタッフが対応します。

主なメンテナンス対応製品

●X線診断装置
●内視鏡診断装置
●心電計
●輸液・シリンジポンプ
●各種減菌装置
●臨床検査機器
●車椅子

などの保守管理をサポートさせていただくことで安心・安全な医療の提供をお手伝いします。